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2026.01.13

英文IR義務が負担に、プライム上場断念も 発信へ人材育成欠かせず

SWIFTBRIDGE AI
2026年1月13日 日本経済新聞

東証プライム市場の上場企業が2025年4から英語でも情報を開するよう義務付けられた。企業の現場では英の投資家向け広報(IR)に関わる材が不している。負担が因でプライム上場維持を断念する企業もある。海外投資家を呼び込むために必要な施策を軌道に乗せるには、官を挙げてIR材を育成することがかせない。

 

供向け写真館を運営するスタジオアリスは25年2、上場先をプライム市場からスタンダード市場に移した。理由のつとして挙げたのが、社内に英に対応できる材がいないことだった。

 

IRの開の義務化対象となるのは決算情報と適時開情報で、その他の資料は努義務だ。全を英語で開する必要はなく、部や概要の開でもよい。東証の担当者は「実務の負担を考慮した。まずは取り組み始めることが事だ」と話す。

 

 

 

 

 

東証によると、25年8時点でプライム企業の9割超が決算短信と適時開情報を本語と英語で開している。IR部だけで多数の材を抱えるような企業でなければ、社で英IRにたけた専門人材を抱えるのは簡単ではない。これからプライム上場を指す企業にも重い負担となる。

 

多くの企業は外部のサービスに英IRの資料作成を頼る。英IRを援するストレイカージャパン(東京・中央)が東証上場企業でIR関連の業務に携わる330に調査したところ、英IRを「完全に社内で内製して対応している」と答えたのは12.5%にとどまった。

 

門人材の需要はい。材サービス大手エンが運営する30〜50代向けの転職サイトでは、英に関する求が24年に前年2倍超となった。義務化に対応する企業で求が増えた。25年も23年7割増だった。

 

で開している企業であっても質の向上が求められる。東証によると海外投資家からは「詳細な説明やニュアンスがけている」「本語版ほど包括的でないことがある」などの指摘が寄せられている。

 

東証の担当者は「企業にはグローバルで資を獲得する段として開の必要性や発信内容を検討してほしい。東証のサイトでも参考になる情報を提供している」と話す。海外からの投資を呼び込むという本来の的を果たすには単純に英訳を開するだけでなく、官挙げて海外投資家に精通した専門人材を育てることが急務だ。

 

般社団法東京国際融機構は21年度から東京都の補助を受け、新興市場の上場企業を対象に、英語でのエクイティストーリー(成戦略)の構築や決算資料の作成と英訳、海外投資家とのコミュニケーションを援している。これまでスタンダードとグロースに上場する62社が参加した。

 

同機構の龍一氏は「欧州ではESG(環境・社会・企業統治)に注しているか、国では今後の成可能性がいだせるかなど、海外投資家が重視する基準は本と異なる」と指摘する。

 

今回、英IRの開が義務づけられたのはプライム市場だけだが、「スタンダードやグロース上場企業も英をしたことによって海外投資家から資調達できるケースはある」(和総研の藤野輝研究員)。義務化を機にIR材の育成に改めてを向ける必要がある。

 

下美菜、武沙佑美)

 

出典:日本経済新聞 朝刊(2026年1月13日掲載)
記事見出し:「英文IR義務が負担に、プライム上場断念も 発信へ人材育成欠かせず」
許諾番号:001586